妖精は何も言わず、仲間の言葉を聞いていました
間もなく世界同士をつなぐ道が閉ざされ、別れの時が来ることに気づいたのです
女神は自分の行いがどれほど傲慢なものだったのかを知りました
永い時の中で忘れてしまっていた人の心を、思い出したのです
女神は言いました
「私の愛したあの人ともう一度会うことは 叶わないのですね」
「今までそれだけを夢見て 生きてきました」
「永い夢から覚めてしまった今が 私の終わる時なのでしょう」
自ら終わりを願った女神の胸に、側近が剣を突き立てました
側近は言いました
「夢に囚われているあなたを愛していました」
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